VDT症候群

概要

 VDTとは、Visual Display Terminal の略で、テレビやコンピューター、テレビゲームを使用するための表示装置のことです。現代では職場や家庭、子供の遊びにも浸透しています。VDTの普及は、目にとっては大きな出来事といえます。
 VDT症候群とは、VDTを使った長時間の作業により、目や体や心に影響のでる病気で、別名テクノストレス眼症とも呼ばれています。

症状

1) 目の症状
 1日の連続作業時間が長くなるほど、目に関する訴えが多くみられます。ひどくなると、近視、角・結膜炎、ドライアイなどの目の異常とともに、ひたいの圧迫感やめまい、はきけまでおこすこともあります。

2) 体の症状
 肩がこる、首から肩・腕が痛む、だるいなどの症状がおこり、慢性的になると、背中の痛み、手指のしびれなどいろいろな症状に進展します。

3) 精神の症状
 イライラ、不安感をまねいたり、抑うつ状態になったりします。

診断

 VDT症候群は自覚症状と生活環境を聞けば、それだけで診断がほぼつくと思います。
 一応診断方法として、厚生労働省のガイドラインから以下を抜粋しました。
・業務歴の調査
・既往歴の調査
・自覚症状の有無の調査
・眼疲労を主とする視器に関する症状
・上肢、頸肩腕部及び腰背部を主とする筋骨格系の症状
・ストレスに関する症状

治療

VDT症候群は簡単には治りません。日常の予防が大切です。VDT作業をするときは、次の5つのポイントを心がけましょう。

1) 適度な休けい
1時間ごとに10~15分は休けいをとりましょう。遠くの景色をながめたりして目を休めましょう。

2) 体操
ときどき適度に体を動かして、緊張をほぐしましょう。

3) メガネ、コンタクトレンズ
メガネ、コンタクトレンズは度の合ったものを使いましょう。VDT症候群の方は過矯正の物を使っている場合が多いです。

4) ドライアイ、緑内障の人
過度なVDT作業で、病気が悪化する危険性がありますので、十分注意しましょう。

5) 早期受診
異常を感じたら、早目に眼科専門の医師に診てもらいましょう。

眼科での治療法
 栄養剤や薬を飲むだけで体の疲れが簡単にとれないように、眼の疲れも簡単には治りません。やはり、日常から眼を疲れさせない為の工夫が大事なのですが、それも限界があります。
 眼科ではVDT症候群(眼精疲労)を悪化させる要因となる疾患の治療を行うことで、間接的に眼精疲労の治療を行っていきます。その代表がドライアイの治療とメガネ(コンタクトレンズ)処方です。これにより、眼の負担を軽減させます。