緑内障

概要

緑内障とは、眼の視神経に萎縮が起こることで、視野や視力に障害を起こす病気です。日本人の30人に1人は緑内障にかかっていると言われており、失明原因の上位にあります。緑内障による視神経の萎縮は、眼圧の上昇や、また眼圧が正常でも視神経が圧力に耐えられなくなり起こります。いったん 萎縮萎縮を起こした視神経は回復しないので、緑内障を放置すると失明に至る上、治療に成功しても現状を維持するにとどまるので、早期発見・早期治療が大切です。

症状

急性緑内障発作などで眼圧が過度に高くなると、眼の痛みや頭痛、吐きけ、白目の充血、眼のかすみなどの激しい症状を起こします。しかし、それほど眼圧の高くならない緑内障(正常眼圧緑内障など)の初期には自覚症状がほとんどありません。進行してくると視野 狭窄狭窄や視力低下の自覚症状が出てきますが、その時点で緑内障がかなり進行してしまっているということになります。視神経が障害されて起きた視力低下と視野 狭窄狭窄は、基本的には、その後の治療が成功しても、現状維持であり、元に戻ることは困難です。早期発見、早期治療で、眼圧を生涯にわたって適正に管理して、視神経を保護すれば、視力低下で生活に支障をきたすことは避けられます。

診断

緑内障を早く発見するためには、視力・眼圧のほかに、 眼底と視野の検査が必要です。

1)眼圧検査
眼圧計で測定した眼圧が21mmHg以上を「高眼圧症」といいますが(眼圧が高いだけでは緑内障とは限らない)、緑内障になる危険性が高いので、定期的な検査が必要です。

2) 眼底検査
瞳孔から 眼底の視神経の様子をみる検査です。緑内障の場合、視神経が 萎縮して視神経乳頭の陥没がみられます。日本人には眼圧が正常で、緑内障性の視神経 萎縮が進行する「正常眼圧緑内障」が多く、 眼底と視野の検査はとくに重要です。

3)視野検査
視野検査には、コンピュータで網膜の光に対する感度を測定(自動視野計)する静的視野検査と、ドーム状の装置を使い動く光がわかると手動で合図する動的視野検査の2つがあります。これで視野 狭窄がみられた場合、緑内障と診断されます。前者の検査のほうがより正確で早期に診断できます。後者の検査は、視野 狭窄が進行した人や、自動視野計の測定が難しい人の時に、より有効です。

4)隅角検査
緑内障のタイプを診断するには、さらに鏡のついた特殊なコンタクトレンズを角膜の上にのせ、隅角(虹彩の付け根部分)の開き具合を調べる「鏡検査」があり、治療方針を立てるために必要です。

5)OCT(光干渉走査型検眼鏡)検査
近年緑内障の検査にOCTが導入され、視神経乳頭の状態をより詳しく把握できるようになりました。これにより、緑内障の早期診断がより確実に行えるようになりました。

治療

いったん障害を受けて 萎縮萎縮した視神経と、それに対応する視野障害は回復できません。眼圧を十分に下げて視神経を保護することで、これ以上の進行を防ぐことを行っていきます。まず、薬物(点眼や内服)治療を行います。それでも、十分な眼圧低下を得られない場合は外科的(レーザーや手術)治療を行います。レーザー治療は当院でも可能で、もちろん日帰りで出来ます。手術は今のところ入院で行われる事が多く、大学病院等を紹介させて頂きます。

以下のサイトで緑内障セルフチェックなどが出来ます。